カウンセリング

治療的パラドックス

クライエントがなくしたい、止めたいと思っている症状や行動に対して、いや、それは止めない方が良い、むしろもっとした方が良い、という介入の仕方があります。治療的パラドックスといいます。戦略的に行うことで強い効果を発揮しますが、高等技術でもあります。
こころの成長

カウンセリングで答え合わせ

カウンセリングでは、「日常の人間関係の答え合わせをする」ためにやってくる人がいます。日常での自分の言動や立ち振る舞いを振り返って、それでよかったのか、大丈夫だったかということを確認しに来るのです。そういう人には、カウンセラーの助言や意見が大きな資源になるようです。
こころの成長

自閉スペクトラム症

自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder)、略してASDの人たちがいます。ASDの特徴には「こだわりの強さ」と「空気の読めなさ」があるのですが、私なりの理解を書いてみました。
カウンセリング

臨床を可能にする仕事

「心を可能にする仕事」に引き続き「臨床を可能にする仕事」もあります。心理職が社会に認知されて社会的要請が高まってくるにつれて、「臨床を可能にする仕事」が増えていくように思います。心理療法だけをしていれば事足りるという時代はすでに過去のものになっています。
カウンセリング

心を可能にする仕事

ある講演の中で「心を可能にする仕事」というキーワードが出てきました。心理臨床の仕事は心理療法が中心ですが、むしろこれからは、この「心を可能にする仕事」が増えてくるのではないかというお話でした。
潜在意識

「気」を体験する

先日、心理臨床の研修に行ってきました。そこで、最近知り合ったO先生と隣同士の席になりました。O先生はサイコセラピストでもあり気功の研修などもできる先生です。その先生に「気」のことについて教えてもらいました。
カウンセリング

一歩下がってリードする

リードするというと、みんなより前にたってある方向に導くというイメージが強いものです。リーダーシップというのはそういうものでしょう。しかし、カウンセリングの世界では「一歩下がってリードする」という考え方もあります。なかなかの達人芸です。
カウンセリング

問題持続システムから治療システムへ

システムズアプローチでは、治療システムを使って心理療法を行います。それでは、治療システムとはいったいどのようなものなのでしょうか。問題持続システムへの介入という点から考えてみました。
カウンセリング

問題持続システムを変える

カウンセラーは、クライエントの問題を詳細に理解しようとするあまり、問題ばかりに焦点づけてしまいがちです。するとクライエントも問題ばかりを語ることになって、結局それが問題を持続させてしまっているのかもしれません。
カウンセリング

話題の向きを変える

カウンセリングでは、話題の向きが「自分」に向く場合と「相手」に向く場合があります。この方向に沿いながら傾聴しつつ、時に、話題の矛先を変えてみることによって、カウンセリングの内容がぐっと充実して、解決に向かいやすくなることがあります。