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カウンセリング

最初に見極めたいこと

カウンセリングでは見立てというものが大切です。そのクライエントさんが何に悩みそれはなぜなのかということを総合的に捉えるのです。実践レベルでは、まず最初にどこを見立てたいのかについて考えてみました。
カウンセリング

うまくいっているときの身体感覚

あくまでも私の感覚ですが、カウンセリングがうまくいっているとき、しびれるようなピリピリした皮膚感覚を得ます。そして、気功の本を読んでいて、それは良い「気」に覆われているときの感覚なのだと理解しました。そんな話です。
カウンセリング

スーパービジョンの話

カウンセリングは行き詰ることがあります。そんなときカウンセラーはしばしばスーパービジョンを受けます。スーパービジョンは「てこの原理」のように、ちっとした力で大きな効果を及ぼすことがあります。
カウンセリング

「普通のことだよね」という介入

クライエントさんの中には、自分の症状や苦しみを奇妙で特殊で誰にも理解してもらえないのではないかと怯えている人がいます。もし、そのような苦痛が「普通のこと」「正常なこと」として受け取られると、それだけでホッとしたり勇気をもらえることがあります。このようなかかわりをノーマライズと言います。
スクールカウンセリング

アンガーマネジメント教育の逆効果

学校でアンガーマネジメント教育がなされることがあります。この心理教育が効果を持つためには、自分が怒っているという自覚、そして怒りを表出することによって苦い気持ちを味わい、後悔していることが大切です。そこを育まないとなかなか効果は期待できません。
スクールカウンセリング

心理教育の落とし穴

心理教育を求められることがあります。心理教育を行うためには、まずは子どもたちの状態を把握してから実施しなければなりませんし、その心理教育がもたらす作用(効果)のみならず副作用(逆効果)についても理解しておく必要があります。
カウンセリング

場面緘黙の子ども

小学校では、場面緘黙の子どもに会うことがあります。保護者や先生からは、「どうやって話をさせればいいのか」という相談を受けます。そんなとき私は、話をさせるよりも非言語コミュニケーションを豊かにすることを目指してほしいとお願いしています。
カウンセリング

原始反射は消えない

原始的反射の消失は、大脳が脳幹を制御し始めることによっておこるそうです。これと同じようなイメージで、大脳は扁桃体に影響を与えるそうです。扁桃体の能力を阻害する神経回路の構築が心理療法の営みなのかもしれません。
カウンセリング

ヒトも動物

ヒトは動物と違って複雑な心を備えており、心理学が探究するのはそのヒトの心であると考えてきました。それは、自分たちヒトも動物と共通する脳のパーツを持っているというところを軽視することになっていたかもしれません。そんなことを考えてみました。
カウンセリング

言葉の使い分け:3種類のことば

ことばには3種類あるようです。社交のことば、内なる対話、そして自己省察的なことばです。心理療法では、自らにかかわる物事を思慮深く考えられるようになることが目指されますが、この時に用いられているのは自己省察的な言葉になります。